今回は 7日と21日 2日に渡っての 皮膚病セミナーでした。

1回目は、主に診断、そして2回目は治療と 今からすぐに 取り入れいけるテクニックが 満載の内容の濃いセミナーだったと思います。今回の講師の先生は、東京農工大学動物医療センター皮膚科外来で以前 当院の 難解な症例を診てもらったでことがある先生でした。

今回のセミナーは、少人数制で、熱心な先生たちばかりで  セミナー終了が 10時30分のはずが セミナー終了後の質問タイムで 次から次の質問の連続で 2日とも 大幅に 夜11時をまわっていました。

講師の大隅先生は、ただ 新しい医療知見を 教えてくれることに止まらず、自分は、頭の中に何をイメージして こういう時は、このようにしてるよ。自分なら これこれ こういう理屈でこんな薬剤を選択してるよ。  こんな感じで教えていただきました。ぜひ真似させて頂きたいと思います。

今までわれわれ 一般の獣医師は いわゆる膿皮症 皮膚にばい菌がいて 悪さをしてるとなれば 抗生物質は、間違いなく処方してきたと思います。そして 抗菌シャンプーや、外用薬は まるで 抗生物質の内服の おまけみたいなイメージです。しかし 抗生物質を 極力使わない治療 今まで脇役だった 抗菌シャンプーや外用薬が 主役となる治療をすすめられました。お話によると 欧州などでは、かなり徹底して これを断行してるとのことでした。すると どうなるか ここ最近 人医のほうでも 問題視されている 多剤耐性菌がだんだんと減ってくるそうです。そして いざという時 抗生物質が きっちり効果を発揮するようになるとの事です。

治療方針を 修正したり 変えることは 正直不安ですし ワンチャンのオーナー様の理解が得られるか 心配です。 しかし、これ乗り越えて 当院も進化 前進しなくてはいけません。進化 前進 。来年の抱負って事にいたしますかね。