昨日は、久しぶりに動物医療セミナーを受講いたしました。なんの偶然か昨夜は動物医療セミナーが、3カ所でバッティング。一つは胆嚢の外科、もう一つは、大学のドクターが難解と感じた症例の紹介、そして今回参加した慢性腎不全です。どれにしようか迷いましたが 日々の診療で最も遭遇する可能性の高い慢性腎不全のセミナーを選ぶ事にしました。

慢性腎不全は、その名の通り慢性的に腎臓の機能が低下してしまう事で、腎臓で排出するはずの毒素が排泄しきれなくて 体に 蓄積したり 食欲がなくなったり 嘔吐したり 痩せたりします。  そこで我々獣医師は、治せないまでも 溜まった毒素の排泄をお手伝いしたり、ダメージを受けた腎臓が さらに悪化するスピードを遅くして寿命を延ばすべく頑張るのです。

今回のセミナーで特に興味をひかれたのは リンという物質の濃度が 腎不全と同時に高くなっているか正常範囲か       高い方が悪化しやすい統計が あるとのことでした。何故かは不明だそうです。リンの血中濃度に もっと注目しなくてはいけません。今までも リン吸着剤を使っていましたが、さらに適切な使用方法を学ばせていただきました。

当院に在庫してあるリン吸着剤は写真の3個ですが 大きく分けて カルシウム系と非カルシウム系が有ります。これら使い分けなど これからの診療に役立てたいと思ってます。

あと 球形微粒多孔質炭素  いわゆる 医療用のスミです。日本独特のの様ですが 飲んだ医療用スミが体の毒素を吸着してしまうのです ここ最近 いろいろなサプリメントが販売され 医療用スミは時代遅れと思って 最近は 薬棚に埃をかぶってましたが なかなか有効との事です また、新品を買い直しました。

本日から また、ほんの少し診療レベルアップです。 きっと!